俳優・高島忠夫さんのご逝去から、終末期の介護とお看取りを考える。

oldtakasuさんによる写真ACからの写真 

俳優・高島忠夫さんのご逝去

2019年6月26日に俳優の高島忠夫さんがご逝去されました。享年は88歳でした。
いろんなニュースを見ると、ご本人様にたくさんの持病があり、介護が必要なご状態だったそうで、ヘルパーさんに入ってもらいながら、奥様が介護をなさっていたそうです。

ご本人様は、糖尿病、うつ病、パーキンソン病、不整脈と本当にたくさんの重い病気を抱えられていたそうです。

奥様のご意向もあり、できるだけ病院にはいれたくないとのことで、ご自宅でお世話をなさっていました。このご意向には、「住んでいる家がいちばん」との思いがあったからだそうです。

「愛し方は変わっていく」

若いときに心ひかれたり愛そうとするものは
新奇なもの、おもしろいもの
風変わりなものが多い。

そしてそれが本物か偽者かなど
気にしないのがふつうだ。

人がもう少し成熟してくると
本物や真理の興味深い点を愛するようになる。

人がさらに円熟してくると
若い人が単純だとか退屈だとか思って
見向きもしないような真理の深みを
好んで愛するようになる。

というのも、真理が最高の深遠さを
単純なそっけなさで語っていることに
気づくようになるからだ。

人はこのように、自分の深まりとともに
愛し方を変えていく。

「人間的な、あまりに人間的な」

超訳 ニーチェの言葉 エッセンシャル版 [ 白取 春彦 ]より

お看取りについて考える

ご夫婦はお互いに日々、本物や真理を見つけあい深く愛していったのではないかと思います。
大変なことも、辛いこともお互いに多かったことは容易に想像できますが、お二人が信じあい、愛し合っていたこともきっと事実。そこはなかなか簡単には想像できません。

大多数が、「たいへんだったんだろうな」で過ぎてしまいそうですけど、お二人のそんな愛の部分もみなさんには考えて欲しいと思います。
だからこそ、ご自宅でのお看取りを選択したんだと思います。

私自身は施設勤務の介護福祉士ですし、ご入居されている方のお手伝いをさせていただいておりますが、やはり、「最期は自宅で」が理想です。

カゲロウさんによるイラストACからのイラスト 

自分自身もそうですが、父、母、兄弟、パートナー、大事な人たち、みんな思い出の詰まった大事な場所で最期を迎えて欲しい。と私は思います。

それはもちろん、本人の意思を尊重した上で決めることですので、自分の考えだけでは決められません。

施設で生活しされている方が、「施設の職員に看取られたい。今の自分の家族だ。」と希望されるなら、強要はできない。

けど、本当のお気持ちは?
本当にそれでいいのか?
きれいごとに聞こえるかもしれないですけど、

その方の人生の最期を真剣に考えてあげたい。

その方が与えてきてくれた、大切な人への笑顔、優しさ、厳しさ、強さ、弱さ…たくさんの人間らしさ、その方らしさを
もっと真剣に考えて、できる限り、希望に沿ってあげたい。

大変なことかもしれないけれど、向き合いたいと思います。

みなさんにも考えてもらいたいので、シェアしていただけるとありがたいです。
また、コメントなどもいただけるとありがたいです。
たくさんの方と考えて行きたいと思います。

ターミナルケア(終末期の介護)についてまとめてありますので、ご参考にしていただければと思います。

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