介護福祉士国家試験 「認知症の理解」スキルアップテスト①

「・・・・・」のなかに入る言葉を答えてください。
最初はわからなくて当然です。
「?」のまま読み流しても大丈夫ですよ。
記事の最後には答えられますから。

「認知症の理解」

  1. 1987年、日本初の認知症グループホーム「・・・・・」が島根県出雲市に誕生。
  2. 1991年高齢者や、障害者に福祉サービスを提供する民間独自の施設である「・・・」が誕生。
  3. 施設における居室の形態は、2002年から「・・・・・・」の整備が進められている。
  4. 「2015年の高齢者介護」は「・・・・・」が65歳を迎える2015年に向けて、介護保険制度の課題や高齢者介護の今後の方向性が示されたもの。
  5. 「認知症サポーター養成講座」を受講した人を「・・・・・・・」と呼ぶ。
  6. パーソン・センタード・ケアはイギリスの絵臨床心理学者「・・・・・・」が提唱した。
  7. 「・・・・・」は認知症高齢者本人や、家族、介護に携わる専門職などが、共通シートを使って情報の交換や共有を行い、より良い暮らしを目指して活用する。

解答

  1. ことぶき園
  2. 宅老所
  3. ユニットケア
  4. 団塊の世代
  5. 認知症サポーター
  6. キットウッド
  7. センター方式
    (認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式)

解説

ことぶき園

ことぶき園HPより引用

1987年、日本初の認知症グループホーム「ことぶき園」が島根県出雲市に誕生。

宅老所

RRiceさんによる写真ACからの写真 

1991年高齢者や、障害者に福祉サービスを提供する民間独自の施設である「宅老所」が誕生。

介護保険制度が始まる前から存在している。
デイサービスを中心に提供する小規模な介護事業所。
一般の民家などを利用していることから、利用者が自宅に近い環境で過ごせる。
介護保険法に規定されていない施設。
地域のボランティアの支援により、利用者のニーズに応じたサービス提供を行う。

ユニットケア

厚生労働省HPより引用

施設における居室の形態は、2002年から「ユニットケア」の整備が進められている。

ユニットケアにおけるユニットとは小規模生活単位の事で、施設全体の居室をグループ分けし、各グループを1ユニット原則10人以下としている。

団塊の世代

図表1-1-1 人口ピラミッドの変化(1990、2015、2025、2065)-平成29年中位推計-
厚生労働省HPより引用
  • 第二次大戦直後数年間のベビーブーム時に生まれた世代。
  • 高度経済成長、バブル景気を経験している。
  • 団塊の世代の厚生年金の受給が2007年(平成19年)から始まっており、基礎年金の受給も2010年(平成22年)以降始まっている。
  • さらに、2022年頃以降には後期高齢者(75歳以上)となり、一定の部分は社会的入院や要介護者になる。
  • 年代とともにその比率は高まっていき、負担がさらに増えるだろうと考えられている。
    ウィキペディアより引用

認知症サポーター

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 247760.jpg です
  • 認知症を正しく理解し、認知症の人や、その家族をあたたかく見守り支える応援者
  • 2020年までに1200万人を目標にしている
  • 実施主体は都道府県、市町村、職域団体
  • 認知症サポーターキャラバン事業」における認知症サポーター養成講座を受講・終了した者。
  • 介護関連の資格を持っている必要がない。小・中学生でもなることができる。
  • 認知症サポーターの証として、受講・修了者には「オレンジリング」を持つことができる。
厚生労働省HP「認知症サポーターとは」、認知症サポーターについて[PDF形式:102KB]より

パーソン・センタード・ケア

生活歴
morockmeさんによるイラストACからのイラスト 

・医学モデルに基づいた見方を再検討し
「認知症の症状からみるのではなく
「今の状態がベストである」として
「その人らしさを尊重」しながら
「人間らしい生き方」を支援していく考え。

・パーソンセンターケアを行う際は
「認知症高齢者本人を理解」する為に
「生活歴」「元来の性格」「人柄」「本人の希望」などの情報が必要となる。

キットウッド

イギリスの絵臨床心理学者。
パーソン・センタード・ケア を提唱した。

センター方式

各シートのねらい図

センター方式」は認知症高齢者本人や、家族、介護に携わる専門職などが、共通シートを使って情報の交換や共有を行い、より良い暮らしを目指して活用する。

認知症の初期からターミナル期までどの段階でも使用できる。

センター方式の基盤となる「共通の5つの視点」

センター方式では、本人本位の視点をより具体化するために「共通の5つの視点」を基盤にシートや項目が作られています。シートの記入を通じて本人がよりよく暮らしていくための様々な可能性やケアのヒントを見つけることができます。
(センター方式5つの視点)
1.その人らしいあり方 
2.その人の安心・快 
3.暮らしの中での心身の力の発揮
4.その人にとっての安全・健やかさ
5.なじみの暮らしの継続(環境・関係・生活)
Copyright(C) 2002 -2018 認知症介護研究・研修センターHP All Right reserved. より引用

スキルアップテスト再挑戦

改めてまとめます。

  1. 1987年、日本初の認知症グループホーム「ことぶき園」が島根県出雲市に誕生。
  2. 1991年高齢者や、障害者に福祉サービスを提供する民間独自の施設である「宅老所」が誕生。
  3. 施設における居室の形態は、2002年から「ユニットケア」の整備が進められている。
  4. 「2015年の高齢者介護」は「団塊の世代」が65歳を迎える2015年に向けて、介護保険制度の課題や高齢者介護の今後の方向性が示されたもの。
  5. 「認知症サポーター養成講座」を受講した人を「認知症サポーター」と呼ぶ。
  6. パーソン・センタード・ケアはイギリスの絵臨床心理学者「キットウッド」が提唱した。
  7. センター方式」は認知症高齢者本人や、家族、介護に携わる専門職などが、共通シートを使って情報の交換や共有を行い、より良い暮らしを目指して活用する。
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改めて挑戦してみましょう。

  1. 1987年、日本初の認知症グループホーム「・・・・・」が島根県出雲市に誕生。
  2. 1991年高齢者や、障害者に福祉サービスを提供する民間独自の施設である「・・・」が誕生。
  3. 施設における居室の形態は、2002年から「・・・・・・」の整備が進められている。
  4. 「2015年の高齢者介護」は「・・・・・」が65歳を迎える2015年に向けて、介護保険制度の課題や高齢者介護の今後の方向性が示されたもの。
  5. 「認知症サポーター養成講座」を受講した人を「・・・・・・・」と呼ぶ。
  6. パーソン・センタード・ケアはイギリスの絵臨床心理学者「・・・・・・」が提唱した。
  7. 「・・・・・」は認知症高齢者本人や、家族、介護に携わる専門職などが、共通シートを使って情報の交換や共有を行い、より良い暮らしを目指して活用する。

記事の最後に

スキルアップテストに挑戦していただいて、さらに知識をつけられたかと思います。
繰り返しますが、何度も繰り返して、覚えていければ大丈夫ですからね。
自信もって続けてください。

続けることが重要です。

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【認知症の理解】介護福祉士国家試験対策かんたんまとめ 「こころとからだのしくみ」

認知症の理解について「かんたんまとめ」を行いました。

  1. 新オレンジプラン
  2. 認知症サポーター
  3. 行動・心理症状

についてはよく出ますので、押さえておきましょう。

目次
〇認知症高齢者の現状と今後、
認知症の原因となる主な病気と症状、特徴
・認知症とは?
・認知症施策推進総合戦略
(新オレンジプラン)
・認知症の原因となる
主な病気の症状ってどんなの?
・認知症の人の特徴的な心理・行動
・記事の最後に
*各項目の間に介護福祉士国家試験過去問題を入れています。参考にしてください。

認知症高齢者の現状と今後、認知症の原因となる主な病気と症状、特徴

認知症とは?

認知症とは、脳そのものの病変によって、障害をを起こしている脳器質性精神障害のひとつ。

記憶、思考、検討識、理解、計算、学習、言語、判断など、多数の高次脳機能障害からなる症候群。

精神科医療の対象。

認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)

認知症サポーターについての〇×問題

  1. 認知症の人やその家族を見守り、支援する
  2. 10万人を目標に設定されている
  3. 認知症介護実践者など養成事業の一環である
  4. 認知症ケア専門の介護福祉職である
  5. 国が実施主体となって養成講座をしている
  6. 認知症サポーターは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、認知症の人を支援する

解答

  1. ×2020年までに1200万人を目標にしている
  2. ×「認知症サポーターキャラバン事業」
  3. ×対象者は、住民、職域、学生など
  4. × 実施主体は都道府県、市町村、職域団体等

歴史

発表年名称
2012年
(平成24年)
認知症施策推進5か年計画
「オレンジプラン」
2015年
(平成27年)
認知症施策推進総合戦略
「新オレンジプラン」

七つの柱

  1. 認知症への理解を深めるための普及・啓発推進
  2. 認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供
  3. 若年性認知症施策の強化
  4. 認知症の人の介護者への支援
  5. 認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
  6. 認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の推進
  7. 認知症の人やその家族の視点の重視
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主な施策

1.認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進

きのこさんによるイラストACからのイラスト 

  • 認知症サポーター
  • 認知症を正しく理解し、認知症の人や、その家族をあたたかく見守り支える応援者
  • 2020年までに1200万人を目標にしている
  • 実施主体は都道府県、市町村、職域団体
  • 認知症サポーターキャラバン事業」における認知症サポーター養成講座を受講・終了した者。
  • 介護関連の資格を持っている必要がない。小・中学生でもなることができる。
  • 認知症サポーターの証として、受講・修了者には「オレンジリング」を持つことができる。
厚生労働省HP「認知症サポーターとは」、認知症サポーターについて[PDF形式:102KB]より

2.認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供

  • かかりつけ医の認知症対応力向上研修・認知症サポート医の養成研修
  • 歯科医師・薬剤師の認知症対応力向上研修
  • 認知症疾患医療センター
  • 認知症初期集中支援チーム
  • 病院勤務の医療従事者向け認知症対応力向上研修・看護職員認知症対応力向上研修
  • BPSDガイドライン
  • 認知症介護実践者研修等
  • 認知症地域支援推進員
  • 認知症ケアパス

認知症の容態に応じた適切なサービスの流れ。
いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受ければよいのか、これらの流れをあわかじめ標準的に示したもの。

3.若年性認知症施策の強化

  • 若年性認知症コーディネーター
  • 全国若年性認知症コールセンター
  • 若年性認知症ハンドブック/ガイドブック

4.認知症の人の介護者への支援

  • 認知症カフェ

認知症の人や、その家族を支援するため、認知症の人と、その家族、地域住民、専門職、誰もが参加でき、集う場の事。

5.認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進

  • 地域の見守り体制整備など

6.認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の推進

  • 認知症をきたす疾患それぞれの病態解明や行動・心理症状(BPSD)を起こすメカニズムの解明を通じて、認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発の推進を図る。

7.認知症の人やその家族の視点の重視

  • 認知症の人やその家族の参画など、認知症の人やその家族の視点を重視した取組を進める。

認知症の原因となる主な病気の症状ってどんなの?

介護福祉士国家試験問題で出てくるのはアルツハイマー型と、血管性認知症だけではありません。レビー小体型認知症についてもよく出てきますので、押さえておきましょう。

介護福祉士国家試験過去問題に挑戦

第29回 「認知症の理解」より

問題 80 軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)に認められる症状や日常生活上の障害として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。


1 小刻み歩行

2 嚥下(えんげ)障害(しょうがい)

3 尿失禁

4 炊事の自立困難

5 入浴の自立困難

解答・・・4
判断力の低下に伴い、炊事の際に食材の選択など手順がうまくいかなくなり、炊事の困難が起きる。

問題 81 血管性認知症(vascular dementia)の症状や特徴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 男性と比較して女性に多く認められる。

2 ゆっくりと少しずつ進行する。

3 人格変化を認めることが多い。

4 初期にめまいを自覚することがある。

5 85歳以上で多く認められる。

解答・・・・・・4
血管性認知症は、脳の血管障害によるものであるため、初期の段階でめまいやふらつきなどを自覚することがある。

アルツハイマー型認知症と血管性認知症

アルツハイマー型認知症

好発年齢70歳以降(女性に多い)
原因不明
CTスキャン萎縮が見られる
(脳室拡大、脳溝拡大
経過ゆっくりと悪化
人格ゆっくりと崩壊する
認知症全般的な認知症

血管性認知症

好発年齢50歳以降
原因脳梗塞、脳出血後に発生
CTスキャン病巣が黒く写る
(病巣…X線の低吸収域)
経過徐々に悪化
人格維持
認知症まだら認知症、抑うつ、感情失禁
比較的男性に多い

その他の認知症

認知症主な症状
レビー小体型認知症運動機能障害
(パーキンソン症状)
幻視
前頭側頭型認知症
(ピック病)
人格変化
見当識は維持
クロイツフェルト・
ヤコブ病
運動失調
急速に症状が進行

認知症の人の特徴的な心理・行動

毎年出題されているところです。
「中核症状」「認知症の行動・心理症状(周辺症状/BPSD)」について理解しておきましょう。

介護福祉士国家試験過去問題

第31回「認知症の理解」より

問題84
認知症(dementia)の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPCD)の組み合わせとして、適切なものを1つ選びなさい。


1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)―― 幻視

2 血管性認知症(vascular dementia) ――――――――――――― 抑うつ

3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies) ―――――― 人格変化

4 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia) ―――――――― もの取られ妄想

5 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)――― 徘徊


解答:2

中核症状と認知症の行動・心理症状(周辺症状/BPSD)

ぶんこさんによるイラストACからのイラスト 

中核症状

記憶障害体験したことの全体を忘れる
見当識障害時間、場所、人が
わからなくなる
理解・判断力
の障害
手順が目に見えないものが
使えなくなる
実行機能障害計画を立て段取りをすることが
できなくなる

認知症の行動・心理症状(周辺症状/BPSD)

せん妄意識混濁のこと
認知症では夜間に起こることが多い
睡眠障害
幻覚物盗られ妄想など
感情失禁些細な事で喜んだり、怒ったりする
ここでの失禁は
「尿失禁」ではなく「泣くこと」
徘徊
その他
火の不始末、不潔行為、攻撃的な行動など

記事の最後に

「認知症の理解」に関しては、過去問題が多く、抜粋に困りました。
過去3年分くらいの問題をやって欲しいと思います。できることなら、過去5年分やってみると、傾向がわかると思います。
さっきと問われていることが同じだなとか、あります。

さらには新しい角度の問題などもあり、今後行為傾向で出るかな?とかも考えられると思います。

たとえば、認知症の薬の事や、若年性認知症、表を使った問題などです。

厚生労働省のHPがいちばん参考になってきます。
中身が固くて読みずらいかと思いますが、概要だけでも拾っておくことをおすすめします。

また、HPみても良くわからないという方がいましたら、ご質問いただければと思います。

私はあまり勉強ができるほうではないので、すべてにお答えできるかわかりませんが、頭悪いなりに理解して、噛み砕いてご説明させていただきます。

おすすめ書籍紹介

法改正の部分は正直、独自に調べるのは難しい。
解りやすく、学びやすくしてくれています。

成美堂出版の回し者ではないのですが、本のタイトルで手に取るものが、たまたま成美堂出版の本で、うちには何冊もの成美堂さんがあります。

ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)

問題集や、過去問、やるときに、びしっとまとまってますし、オールカラーで、まあ、大きいですけど、その分見やすいので、参考書というか、図鑑みたいな感じですね。大変参考になりますので、一冊あると便利です。
1~2年前の中古でも全然いいと思います。

おつかれさまでした。

介護福祉士 華珠, プロフィール

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