障害福祉サービス【介護給付】理解への近道。介護福祉士国家試験対策「社会の理解」

障害福祉サービス 介護給付

介護福祉士国家試験に出る、障害福祉サービス【介護給付】についてかんたんにまとめました。

  • 領域
    人間と社会
  • 科目
    社会の理解
  • 大項目
    障害者自立支援制度
  • 中項目
    障害者自立支援制度のしくみの基礎的理解
  • 小項目
    障害福祉サービスの種類・内容
第31回問題92
第29回問題13
問題122
問題124
第28回問題96
問題109
第27回問題95
問題119
第26回問題110
第25回問題120

障害者福祉サービスについての問題は、ほぼ毎年出題されています。必ず、押さえておきましょう。

社会の理解よりも、障害の理解、総合問題でよく問われています。というか、社会の理解ではあまり出ていないです。

今回は介護給付についてかんたんにまとめました。
なかなか混乱しやすいところですが、集中してできるので、自信がつきますよ。

介護給付区分表

利用者宅を訪問するサービス

障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
①居宅介護自宅での介護、家事支援
通院介助含む)
区分1以上
行動援護知的・精神障害
常時介護が必要
外出支援
区分3以上
同行援護視覚障害者
移動に必要な情報提供
外出時に必要な援護
区分なし
④重度訪問介護重度の肢体不自由者
知的・精神障害
常時介護が必要
自宅での介護
外出時の移動支援
区分4以上
⑤重度障害者等包括支援介護の必要が著しく高い
複数のサービスを包括的に行う
区分6以上

入所施設のサービス

障害者総合支援法では、入所施設のサービスを
昼のサービス+夜のサービス
の組み合わせで利用できます。

主に日中に利用するサービス

障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
⑥生活介護常時介護が必要
主に昼間
施設など
介護や、創作・生産活動を提供
区分3以上
⑦療養介護医療的ケア
常時介護が必要
主に昼間
医療機関
機能訓練
療養上の管理
看護
区分5以上

短期入所サービス

障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
⑧短期入所介護者が疾病などの場合
短期間
障害者支援施設などで介護を行う
区分1以上

主に夜間利用するサービス

障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
⑨施設入所支援障害者支援施設に入所
主に夜間
介護などを行う
区分4以上

表と見比べて、介護福祉士国家試験の過去問題を解いてみましょう。

障害福祉サービス 介護給付

介護福祉士国家試験 第28回
障害の理解

問題96 Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。
母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。

1 行動援護
2 同行援護
3 生活介護
4 療養介護
5 自立訓練



解答…1 行動援護

ポイント

  • 自宅で暮らしている
  • 母親の世話を受けている
  • 病院に通院
  • 重度の知的障害
  • 同行援護は視覚障害者に対するサービス
  • 生活・療養介護は施設などでのサービス
  • 自立のための訓練を行っていない

介護福祉士国家試験 第28回
総合問題

〔事 例〕L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。現在は、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学校6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。

問題120 L君が地域のプールに行く場合、障害者自立支援法に基づくサービスで活用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。


1 自立訓練
2 同行援護
3 重度障害者等包括支援
4 行動援護
5 コミュニケーション支援



解答…4 行動援護

ポイント

  • アスペルガー症候群
    知的・精神障害
  • 地域のプールに行く場合
    外出支援
  • 家では
    自宅で生活をされ、家族が生活の支援をしている。
  • 同行援護は視覚障害者に対するサービス
  • 自立のための訓練を行っていない
  • 問われているのは地域のプールに行く場合に利用できるサービス
  • 重度障害者等包括支援を利用できるのは障害区分6以上で、介護の程度が著しく高く、複数のサービスが必要な方
障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
居宅介護自宅での介護、家事支援
通院介助含む)
区分1以上
行動援護知的・精神障害
常時介護が必要
外出支援
区分3以上
同行援護視覚障害者
移動に必要な情報提供
外出時に必要な援護
区分なし
重度訪問介護重度の肢体不自由者
知的・精神障害
常時介護が必要
自宅での介護
外出時の移動支援
区分4以上
⑤重度障害者等包括支援介護の必要が著しく高い
複数のサービスを包括的に行う
区分6以上
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介護福祉士国家試験 第27回
(総合問題4)

〔事例〕Lさん(45歳、男性)は30歳の頃ころ、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると、誰だれかが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。

問題119 Lさんは移動のときに見守りが必要である。Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 居宅介護
2 同行援護
3 生活介護
4 自立訓練
5 療養介護



解答…1 居宅介護

ポイント

  • アパートの一室を借りて住んでいる
    自宅で生活
  • 精神状態が悪くなると
    状態がいいときは介護を必要としない
  • 通院に付き添う

この場合、選択肢の中に行動援護がないので迷わないですが、もしあったらと考えませんか?
行動援護に関しては、常時介護必要な方であって、この方は、常時ではないので、居宅介護でいいのではないかと思います。

障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
居宅介護自宅での介護、家事支援
通院介助含む)
区分1以上
行動援護知的・精神障害
常時介護が必要
外出支援
区分3以上
同行援護視覚障害者
移動に必要な情報提供
外出時に必要な援護
区分なし
④重度訪問介護重度の肢体不自由者
知的・精神障害
行動上著しい困難を有する
常時介護が必要
自宅での介護
外出時の移動支援
区分4以上
⑤重度障害者等包括支援介護の必要が著しく高い
複数のサービスを包括的に行う
区分6以上

介護福祉士国家試験 第29回
(総合問題3)

(総合問題 3 ) 次の事例を読んで,問題 120 から問題 122 までについて答えなさい。 〔事 例〕 Lさん(25 歳,男性,障害支援区分 5 )は,大学 2 年生の時,交通事故が原因で頸髄損傷( ずいそんしょう cervical cord injury)となった。現在は毎日,居宅介護を利用しながら,母親と生活している。 Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに,多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは,移乗リフトを使用している。Lさんは,母親の腰痛が悪化していることを知っているので,母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため,介護福祉職が来たときに,リクライニング式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると,たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。 日中はマウススティックを使用して,パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週 1 回は通いたいと考えて,「長時間の外出時の移動 の介護をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。

問題 122 介護福祉職は,Lさんがパソコン教室に通うことができるように,相談支援専門員にサービス等利用計画の変更を相談したいと考えている。


Lさんが利用できるサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 同行援護
2 行動援護
3 重度訪問介護
4 自立訓練事業
5 成年後見制度利用支援事業

解答… 3 重度訪問介護

ポイント

  • 居宅介護を利用しながら
    居宅介護は利用されている。
  • 母親と生活
    自宅で生活をされている。
  • 自分で体を動かすことができず
    重度の肢体不自由者
障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
居宅介護自宅での介護、家事支援
通院介助含む)
区分1以上
行動援護知的・精神障害
常時介護が必要
外出支援
区分3以上
同行援護視覚障害者
移動に必要な情報提供
外出時に必要な援護
区分なし
重度訪問介護重度の肢体不自由者
または、知的・精神障害
行動上著しい困難を有する
常時介護が必要
自宅での介護
外出時の移動支援
区分4以上
⑤重度障害者等包括支援介護の必要が著しく高い
複数のサービスを包括的に行う
区分6以上
施設 介護給付

介護福祉士国家試験 第26回
(総合問題1)

〔事例〕Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。

問題 110日中にJ さんが利用しているサービスとして、正しいものを 1つ選びなさい。

1 同行援護
2 生活介護
3 療養介護
4 居宅介護
5 短期入所

解答…2 生活介護

ポイント

  • 重度生活全般に指示や見守りが必要
    常時介護が必要
  • 両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になった
    短期間の入所は難しく、一時的ではない
  • 障害者支援施設に入所
    自宅で過ごされていない
  • 日中
  • 医療的ケアを必要としていない
  • 視覚障害者ではない
障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
⑥生活介護常時介護が必要
主に昼間
施設など
介護や、創作・生産活動を提供
区分3以上
⑦療養介護医療的ケア
常時介護が必要
主に昼間
医療機関
機能訓練
療養上の管理
看護
区分5以上
障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
行動援護知的・精神障害
常時介護が必要
外出支援
区分3以上
同行援護視覚障害者
移動に必要な情報提供
外出時に必要な援護
区分なし

介護福祉士国家試験 第29回
社会の理解

問題 13 Dさん(45 歳,男性)は脊髄損傷(spinal cord injury)による肢体不自由で, 身体障害者手帳 3 級を所持している。同居家族の高齢化もあり,「障害者総合支援法」に基づくサービスを利用するために認定調査を受けたところ,障害支援区分 3 と判定された。
Dさんが利用できるサービスとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 療養介護
2 重度訪問介護
3 重度障害者等包括支援
4 短期入所
5 行動援護

(注) 「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援す るための法律」のことである。



解答…4 短期入所

ポイント

  • 肢体不自由
    知的・精神障害者ではない
  • 同居家族の高齢化もあり
    高齢で介護が困難の表記はない
  • 障害支援区分 3
    区分3以上のサービスは受けられない

支援区分と、状態から利用できるサービスを選択する問題ですが、消去法で、区分3以上のものは利用できないので、 1 療養介護 、2 重度訪問介護 、3 重度障害者等包括支援は消しますね。

残りは 4 短期入所 、5 行動援護。
この方は、肢体不自由の方で、知的・精神障害の表記はないので、行動援護も消します。

で、解答は 4 短期入所。

この中から選べるとしたらっていう問題ですね。

障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
⑧短期入所介護者が疾病などの場合
短期間
障害者支援施設などで介護を行う
区分1以上
障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
行動援護知的・精神障害
常時介護が必要
外出支援
区分3以上
重度訪問介護重度の肢体不自由者
または、知的・精神障害
行動上著しい困難を有する
常時介護が必要
自宅での介護
外出時の移動支援
区分4以上
⑤重度障害者等包括支援介護の必要が著しく高い
複数のサービスを包括的に行う
区分6以上
障害者福祉サービス名サービス内容障害支援区分
⑥生活介護常時介護が必要
主に昼間
施設など
介護や、創作・生産活動を提供
区分3以上
⑦療養介護医療的ケア
常時介護が必要
主に昼間
医療機関
機能訓練
療養上の管理
看護
区分5以上
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記事の最後に

繰り返しますが、障害福祉サービスについては、ほぼ毎年出題されます。第32回にも出てくる可能性は充分あるといえます。

行動援護、同行援護の違いについては必ず区別しておきましょう。

少なくとも、「同行=視聴覚障害」は必ず覚えましょう。

また、自立訓練というワードも多くでてきたかと思います。
自立訓練については、「訓練等給付」に区分されます。

3つだけでも覚えて欲しい。障害福祉サービス【訓練等給付】
介護福祉士国家試験対策「社会の理解」

こちらで解説しておりますので、ご参考にしていただければと思います。

改めて、介護福祉士国家試験の過去問題に挑戦しましょう。

介護福祉士国家試験 第28回
障害の理解

問題96 Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。
母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。

1 行動援護
2 同行援護
3 生活介護
4 療養介護
5 自立訓練



解答…1 行動援護

介護福祉士国家試験 第28回
総合問題

〔事 例〕L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。現在は、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学校6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。

問題120 L君が地域のプールに行く場合、障害者自立支援法に基づくサービスで活用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。


1 自立訓練
2 同行援護
3 重度障害者等包括支援
4 行動援護
5 コミュニケーション支援



解答…4 行動援護

介護福祉士国家試験 第27回
(総合問題4)

〔事例〕Lさん(45歳、男性)は30歳の頃ころ、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると、誰だれかが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。

問題119 Lさんは移動のときに見守りが必要である。Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 居宅介護
2 同行援護
3 生活介護
4 自立訓練
5 療養介護



解答…1 居宅介護

介護福祉士国家試験 第29回
(総合問題3)

(総合問題 3 ) 次の事例を読んで,問題 120 から問題 122 までについて答えなさい。 〔事 例〕 Lさん(25 歳,男性,障害支援区分 5 )は,大学 2 年生の時,交通事故が原因で頸髄損傷( ずいそんしょう cervical cord injury)となった。現在は毎日,居宅介護を利用しながら,母親と生活している。 Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに,多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは,移乗リフトを使用している。Lさんは,母親の腰痛が悪化していることを知っているので,母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため,介護福祉職が来たときに,リクライニング式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると,たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。 日中はマウススティックを使用して,パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週 1 回は通いたいと考えて,「長時間の外出時の移動 の介護をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。

問題 122 介護福祉職は,Lさんがパソコン教室に通うことができるように,相談支援専門員にサービス等利用計画の変更を相談したいと考えている。


Lさんが利用できるサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 同行援護
2 行動援護
3 重度訪問介護
4 自立訓練事業
5 成年後見制度利用支援事業

解答… 3 重度訪問介護

介護福祉士国家試験 第26回
(総合問題1)

〔事例〕Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。

問題 110日中にJ さんが利用しているサービスとして、正しいものを 1つ選びなさい。

1 同行援護
2 生活介護
3 療養介護
4 居宅介護
5 短期入所

解答…2 生活介護

介護福祉士国家試験 第29回
社会の理解

問題 13 Dさん(45 歳,男性)は脊髄損傷(spinal cord injury)による肢体不自由で, 身体障害者手帳 3 級を所持している。同居家族の高齢化もあり,「障害者総合支援法」に基づくサービスを利用するために認定調査を受けたところ,障害支援区分 3 と判定された。
Dさんが利用できるサービスとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 療養介護
2 重度訪問介護
3 重度障害者等包括支援
4 短期入所
5 行動援護

(注) 「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援す るための法律」のことである。



解答…4 短期入所

家づくりで損しないために【持ち家計画】

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法改正の部分は正直、独自に調べるのは難しい。
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成美堂出版の回し者ではないのですが、本のタイトルで手に取るものが、たまたま成美堂出版の本で、うちには何冊もの成美堂さんがあります。

ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)

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1~2年前の中古でも全然いいと思います。

みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。

介護福祉士 華珠, プロフィール

参考ページ…厚生労働省「障害福祉サービスについて

「障害の理解」頻出問題

覚えるべき2大精神障害①【統合失調症】介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

覚えるべき2大精神障害②【躁うつ病】介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

【発達障害】は3つだけ覚えてください。介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

【適応機制】10個の種類。多いけど、意外とかんたん|介護福祉士国家試験対策「こころとからだのしくみ」

見逃しがしがちな【筋萎縮性側索硬化(ALS)】介護福祉士国家試験対策「社会の理解」

4つの【高次脳機能障害】早わかり。介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

障害福祉サービス【介護給付】理解への近道。介護福祉士国家試験対策「社会の理解」

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【知的障害】の入り口だけでも理解しよう。介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

知的障害

介護福祉士国家試験に出る【知的障害】についてかんたんにまとめました。

  • 領域:こころとからだのしくみ
  • 科目
    障害の理解
  • 大項目 
    障害の医学的側面の基礎的知識
  • 中項目 
    知的障害
  • 小項目 
    知的障害の種類と原因と特性

障害の理解に出てくる
「知的障害」に関する出題

第31回問題91
第29回問題91
問題123~125
第28回問題96
第27回問題91
問題95
第26回問題90
第24回問題94
問題96

知的障害」についても、ほぼ毎年出題されているので、押さえておきましょう。

第29回については、ALSの特徴を聞かれる問題で、選択肢の中に「知的障害」という言葉、

第28回 問題96、第27回 問題95、第24回 問題96では、「介護給付・訓練等給付」「相談支援機関」など、障害福祉サービスに関する問題で「知的障害」という言葉が出てきます。

知的障害者の定義

介護福祉士国家試験の過去問題から見ていきましょう。

介護福祉士国家試験 第24回
障害の理解

問題94 知的障害に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。


1 一度、正常に発達した知的機能が、脳の器質的障害により低下した状態をいう。

2 知的機能の障害及び日常生活の支障によって特徴づけられる。

3 その障害がおおむね10歳までにあらわれたものをいう。

4 重症心身障害とは、重度の知的障害と重度の内部障害が重複した状態をいう。

5 知的障害児・者の施設入所者数は在宅者数に比べて多い。


解答… 2 知的機能の障害及び日常生活の支障によって特徴づけられる。

知的障害者とは

知的障害者とは、知的機能の障害発達期に現れ、日常生活に支障が生じている為、何らかの援助を必要とする者。
(法律上の定義はない)

発達期… おおむね18歳までに

手帳制度療育手帳
手帳発行の等級A、B
有効期限あり

原因・特徴

介護福祉士国家試験の過去問題を見ていきましょう。

介護福祉士国家試験 第31回
障害の理解

問題 91 知的障害の特徴に関する記述として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。


1 成人期に出現する。

2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。

3 有病率は女性が高い。

4 重度・最重度が大半を占める。

5 遺伝性の障害が大半を占める。



解答… 2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。

原因

知的障害の原因は、様々な中枢神経系疾患が原因となり、病理的要因や生理的要因などがある。
生理的要因が約3/4を占めると言われています。

病理的要因

・ダウン症などの染色体異常
自閉症
てんかん
・出生時障害
・細菌性髄膜炎
・脳奇形

など

生理的要因

原因不明。
3/4が生理的要因といわれているので、つまり、ほとんどの場合が原因不明であるといえます。

特徴

発達期に生じる障害。
知的機能の水準に遅れがある。
適応行動が困難
男性に多い
抽象概念の理解が困難なことがある。
短期記憶に制限があることがある。

発達期

おおむね18歳まで

知的機能の遅れ

知的機能の遅れ

知的機能は知能検査によって測られ、知能指数(IQ)70以下を低下と判断します。

軽度 (IQ50~69)
中度 (IQ35~49)
重度 (IQ20~34)
最重度(IQ19以下)

有病率

有病率は約1%前後とされ、男女比はおよそ
男性1.5 : 女性1
男性の方が、0.5%高い

適応行動

認知、言語、運動、社会的能力など、年長となって社会生活を営むために重要な要素となるもの。

恵まれた環境下においては適応機能などが向上する可能性が十分あります。

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知的障害者の方への対応

ライフステージに応じた支援を行う。
その人らしい生活を支援する。
本人にとって身の回りのことがどのように認識されているのかを把握。

介護福祉士国家試験の過去問題を見ていきましょう。

介護福祉士国家試験 第26回
障害の理解

問題90 知的障害のある人のライフステージ(life stage)に応じた支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 乳児期には、身体的な成長と精神的な成長のアンバランスに配慮する。

2 幼児期には、将来の就職を考えた自立プログラムを提供する。

3 成人期には、家族の障害受容を支援する。

4 壮年期には、親と死別した後の生活への適応を支援する。

5 老年期には、障害者福祉サービスの利用を支援する。



解答… 4 壮年期には、親と死別した後の生活への適応を支援する。

ライフステージ

ライフステージに応じた支援を行う必要があります。

乳児期家族の障害受容を支援する。
安定した療育環境確保のため。
幼児期 身体的な成長と精神的な成長のバランスに配慮する。
成人期 将来の就職を考えた自立プログラムを提供。
社会参加や自己実現を図ることへの支援をする。
壮年期 親と死別した後の生活への適応を支援する。
親は生活全体の支援者であったため。
老年期 健康管理や加齢に伴う心身の状態、生活の変化への支援。
介護保険サービスの利用を支援する。

介護福祉士国家試験 第27回
障害の理解

問題91 知的障害者に対する支援法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人のいないところで、本人の事を決める。 

2 子どもに接するように関わる。 

3 失敗経験をさせないように先回りする。 

4 何かを伝えるときは、言葉だけでなく身振りや絵などを使う。 

5 社会マナーに違反したときは、時間が経ってから注意する。


解答… 4 何かを伝えるときは、言葉だけでなく身振りや絵などを使う。

個人を尊重し、自己表現の機会を得ることは重要。
・子ども扱いせず、年齢相応の対応を心がける。
自己決定をすること、自己決定の結果の体験は成長に重要。
・言語のみこだわらず、本人が理解できるものを選択する。
抽象概念の理解が困難
短期記憶に制限があることがある。
その場での声かけが必要。
・声かけは否定的な表現より、肯定的な表現が適切。

障害福祉サービスに関する問題

福祉サービスについては別記事でご説明しますが、参考に、介護福祉士国家試験の過去問題を見ていきましょう。

介護福祉士国家試験 第28回
障害の理解

Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害(障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。


1 行動支援

2 同行援護

3 生活介護

4 療養介護

5 自立訓練



解答… 1 行動支援

同行援護

同行援護とは、移動が困難な視聴覚障害者に対して、移動に必要な情報の提供、移動の援護など、外出時に必要な援助を行う。

行動援護と混同しやすいので、しっかり区別しておきましょう。

介護福祉士国家試験 第27回
障害の理解

問題95 Dさん(38歳、女性)は、知的障害があり、障害者支援施設で生活保護を受けながら生活している。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理に援助が必要な状況である。家族から経済的・精神的な支援は期待できない。
ある日、Dさんから、「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」という希望があり、検討することになった。
Dさんの地域生活を実現するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 指定一般相談事業者の利用を勧める。

2 発達障害者支援センターに支援計画の作成を依頼する。

3 行動援護の支給申請を行う。

4 就労移行支援の利用を勧める。

5 地域包括支援センターに支援を要請する。



解答… 1 指定一般相談事業者の利用を勧める。

相談支援事業者

特定相談支援事業とは、障害福祉に関する様々な情報提供や、そのサービスを利用するための計画の作成などをおこなうサービスです。
障害のある方やご家族からの相談に応じて、障害福祉に関する様々な内容に関し、情報提供や助言を行うとともに、市区町村や、福祉・就労・保健・医療等の各種サービスとの連絡調整などを行います。

発達障害者支援センター

発達障害支援センターは発達障害や、その家族への総合的な支援を行う機関で、知的障害は対象になりません。

行動援護

行動援護とは知的・精神障害により行動上著しい困難があり、常時介護が必要な人に危険を回避するために必要な支援、外出支援を行う。
障害者支援区分3以上

同行支援としっかり区別しましょう。

就労移行支援

就労移行支援とは、一般企業などへ就労するのが困難な人に、一定期間、就労に必要な知識、能力向上のために必要な訓練を行う。

就労移行支援事業所の例

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地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、介護が必要な状態になっても、高齢者が住み慣れた地域で尊厳ある生活を維持できるよう支援する体制の中核期間。

介護福祉士国家試験 第24回
障害の理解

問題96 知的障害があるFさん(51歳、女性)は、入所施設で生活介護を受けながら生活していた。 ADL(Activities of Daily Living;日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理について援助が必要な状況である。 家族から経済的支援、精神的支援を得ることはできない。ある日、Fさんから「仕事はできないけれど、ここから出て暮らして みたい」との希望があり、検討することになった。
入所施設がFさんの地域生活を支援するためのアプローチとして、最も適切なものを一つ選びなさい。


1 就労移行支援の利用を勧める。

2 行動支援を受けるために、市町村に申請する。

3 一人で外出できるように、入所施設内で手引き歩行の訓練を行う。

4 発達障害者支援センターに連絡を取り、支援を依頼する。

5 地域自立支援協議会に個別支援計画の検討を依頼する。



解答… 5 地域自立支援協議会に個別支援計画の検討を依頼する。

個別支援計画

事業を利用する際には、利用者一人一人の個別支援計画が作成され、利用目的にかなったサービスが提供されます。

参考ページ…厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット

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総合問題

介護福祉士国家試験 第31回
総合問題4

〔事 例〕 Mさん(19 歳,男性)は,染色体の異常による疾患で知的障害がある。特別支援学 校の卒業後,自立した生活を目指して,両親から離れて,共同生活援助(グループ ホーム)を利用している。日中は,一定期間(おおむね 24 か月を標準とする)必要な訓 練を受けることのできる日中活動のサービスを利用して,生産活動の訓練,職場体験 の機会の提供などを受けている。 Mさんは,毎朝,このグループホームから駅まで歩いて,電車で日中活動の場所ま で通っている。Mさんは,楽しそうに生き生きと訓練に励んでいる。

問題 123 Mさんの知的障害の起因疾患として,正しいものを 1 つ選びなさい。


1 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

2 脳出血(cerebral hemorrhage)

3 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)

4 ダウン症候群(Downʼs syndrome)

5  脊 柱管狭窄症( せきちゅうかんきょうさくしょう spinal stenosis)



解答… 4 ダウン症候群(Downʼs syndrome)

問題 124 Mさんが利用している日中活動のサービスとして,正しいものを 1 つ選び なさい。


1 就労移行支援

2 自立訓練(生活訓練)

3 就労継続支援A型(雇用型)

4 就労継続支援B型(非雇用型)

5 地域移行支援



解答…1  就労移行支援

問題 125 ある朝,介護福祉士であるA世話人がMさんの部屋をのぞくと,グループ ホームを出る時間を過ぎていたが,まだ寝ていた。「今日は行かないの」と尋ねると, 「日中活動がつまらないから行かない」と言いながら,布団をかぶってしまった。
A世話人のMさんへの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選び なさい。


1 両親に連絡して,日中活動に行くように話してもらう。

2 日中活動の楽しさについて話し合う。

3 日中活動の重要性について話し合う。

4 日中活動がつまらないと思う理由について話し合う。

5 気分転換に映画を見に行くことを勧める。



解答…4  日中活動がつまらないと思う理由について話し合う。

記事の最後に

「知的障害」についても、ほぼ毎年出題されます。第32回にも出てくる可能性は充分あるといえます。

知的障害者の方の特徴、対応とあわせて、障害福祉サービスについて覚えましょう。

福祉サービスについては、総合問題にも出題されます。
とくに、行動援護、同行援護の違いについてはしっかり区別しておきましょう。

「同行=視聴覚障害」

必ず覚えましょう。

では最後に、改めて、介護福祉士過去問題に挑戦しましょう。

介護福祉士国家試験 第24回
障害の理解

問題94 知的障害に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。


1 一度、正常に発達した知的機能が、脳の器質的障害により低下した状態をいう。

2 知的機能の障害及び日常生活の支障によって特徴づけられる。

3 その障害がおおむね10歳までにあらわれたものをいう。

4 重症心身障害とは、重度の知的障害と重度の内部障害が重複した状態をいう。

5 知的障害児・者の施設入所者数は在宅者数に比べて多い。


解答… 2 知的機能の障害及び日常生活の支障によって特徴づけられる。

介護福祉士国家試験 第31回
障害の理解

問題 91 知的障害の特徴に関する記述として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。


1 成人期に出現する。

2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。

3 有病率は女性が高い。

4 重度・最重度が大半を占める。

5 遺伝性の障害が大半を占める。



解答… 2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。

介護福祉士国家試験 第26回
障害の理解

問題90 知的障害のある人のライフステージ(life stage)に応じた支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 乳児期には、身体的な成長と精神的な成長のアンバランスに配慮する。

2 幼児期には、将来の就職を考えた自立プログラムを提供する。

3 成人期には、家族の障害受容を支援する。

4 壮年期には、親と死別した後の生活への適応を支援する。

5 老年期には、障害者福祉サービスの利用を支援する。



解答… 4 壮年期には、親と死別した後の生活への適応を支援する。

介護福祉士国家試験 第27回
障害の理解

問題91 知的障害者に対する支援法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人のいないところで、本人の事を決める。 

2 子どもに接するように関わる。 

3 失敗経験をさせないように先回りする。 

4 何かを伝えるときは、言葉だけでなく身振りや絵などを使う。 

5 社会マナーに違反したときは、時間が経ってから注意する。


解答… 4 何かを伝えるときは、言葉だけでなく身振りや絵などを使う。

問題95 Dさん(38歳、女性)は、知的障害があり、障害者支援施設で生活保護を受けながら生活している。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理に援助が必要な状況である。家族から経済的・精神的な支援は期待できない。
ある日、Dさんから、「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」という希望があり、検討することになった。
Dさんの地域生活を実現するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 指定一般相談事業者の利用を勧める。

2 発達障害者支援センターに支援計画の作成を依頼する。

3 行動援護の支給申請を行う。

4 就労移行支援の利用を勧める。

5 地域包括支援センターに支援を要請する。



解答… 1 指定一般相談事業者の利用を勧める。

介護福祉士国家試験 第28回
障害の理解

Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害(障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。


1 行動支援

2 同行援護

3 生活介護

4 療養介護

5 自立訓練



解答… 1 行動支援

介護福祉士国家試験 第24回
障害の理解

問題96 知的障害があるFさん(51歳、女性)は、入所施設で生活介護を受けながら生活していた。 ADL(Activities of Daily Living;日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理について援助が必要な状況である。 家族から経済的支援、精神的支援を得ることはできない。ある日、Fさんから「仕事はできないけれど、ここから出て暮らして みたい」との希望があり、検討することになった。
入所施設がFさんの地域生活を支援するためのアプローチとして、最も適切なものを一つ選びなさい。


1 就労移行支援の利用を勧める。

2 行動支援を受けるために、市町村に申請する。

3 一人で外出できるように、入所施設内で手引き歩行の訓練を行う。

4 発達障害者支援センターに連絡を取り、支援を依頼する。

5 地域自立支援協議会に個別支援計画の検討を依頼する。



解答… 5 地域自立支援協議会に個別支援計画の検討を依頼する。

介護福祉士国家試験 第29回
総合問題4

〔事 例〕 Mさん(19 歳,男性)は,染色体の異常による疾患で知的障害がある。特別支援学 校の卒業後,自立した生活を目指して,両親から離れて,共同生活援助(グループ ホーム)を利用している。日中は,一定期間(おおむね 24 か月を標準とする)必要な訓 練を受けることのできる日中活動のサービスを利用して,生産活動の訓練,職場体験 の機会の提供などを受けている。 Mさんは,毎朝,このグループホームから駅まで歩いて,電車で日中活動の場所ま で通っている。Mさんは,楽しそうに生き生きと訓練に励んでいる。

問題 123 Mさんの知的障害の起因疾患として,正しいものを 1 つ選びなさい。


1 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

2 脳出血(cerebral hemorrhage)

3 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)

4 ダウン症候群(Downʼs syndrome)

5  脊 柱管狭窄症( せきちゅうかんきょうさくしょう spinal stenosis)



解答… 4 ダウン症候群(Downʼs syndrome)

問題 124 Mさんが利用している日中活動のサービスとして,正しいものを 1 つ選び なさい。


1 就労移行支援

2 自立訓練(生活訓練)

3 就労継続支援A型(雇用型)

4 就労継続支援B型(非雇用型)

5 地域移行支援



解答…1  就労移行支援

問題 125 ある朝,介護福祉士であるA世話人がMさんの部屋をのぞくと,グループ ホームを出る時間を過ぎていたが,まだ寝ていた。「今日は行かないの」と尋ねると, 「日中活動がつまらないから行かない」と言いながら,布団をかぶってしまった。
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1 両親に連絡して,日中活動に行くように話してもらう。

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ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)

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みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。

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「障害の理解」頻出問題

覚えるべき2大精神障害①【統合失調症】介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

覚えるべき2大精神障害②【躁うつ病】介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

【発達障害】は3つだけ覚えてください。介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

【適応機制】10個の種類。多いけど、意外とかんたん|介護福祉士国家試験対策「こころとからだのしくみ」

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【障害受容】5つの過程は、「失恋」に置き換えるとわかりやすい。介護福祉士国家試験対策「障害の理解」

障害受容の過程

【障害受容の過程】についてかんたんにまとめました。

  • 領域:こころとからだのしくみ
  • 科目
    障害の理解
  • 大項目 
    障害の医学的側面の基礎的知識
  • 中項目 
    障害のある人の心理
  • 小項目 
    障害が及ぼす心理的影響
    障害の受容

    適応と適応機制、その他

心理過程についてはいろんな分野で出てきますので、区別しておかなければなりませんが、今回は障害受容過程についてまとめて行きます。

障害の受容過程については、第31回の過去問で引っかかるかもしれません。
そして、障害受容過程という言葉に適応機制が含まれることがあるので、適応機制についても改めて触れておきましょう。

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【適応機制】10個の種類。多いけど、意外とかんたん|介護福祉士国家試験対策「こころとからだのしくみ」

障害の理解に出てくる「過程」に関する出題

第31回心理過程問題94
第29回障害受容過程問題92
第25回障害受容過程問題95

適応機制に関する出題

第30回こころとからだのしくみ問題94
問題98
第29回発達と老化の理解問題78
第28回こころとからだのしくみ 問題98
第27回障害の理解問題93
第25回障害の理解問題94

障害受容の過程

介護福祉士国家試験の過去問題から見ていきましょう。

介護福祉士国家試験 第29回
障害の理解

問題 92 障害受容過程の「ショック期」に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。


1 現実を実感することが難しい。

2 抑うつ反応を示す。

3 自らの努力が必要だと気づく。

4 他人に感情をぶつける。

5 障害を受け止めることができる。



解答… 1 現実を実感することが難しい。

障害受容の過程

①ショック期

発生直後に心理的な衝撃を受ける。
現実を実感することが難しい。

②回復への期待期(否認)

回復のみを期待すること。
防衛的に障害を否認する。

③混乱と苦悩の時期(混乱)

回復への期待が難しいという現実に直面。
心理的に混乱する。

④適応への努力期(解決への努力)

障害を受け入れ始める
前向きな姿勢が生まれる。

⑤適応期(受容)

障害を自分の一部として受容するようになる。

心理過程全般に言えることですが、人間の心はそんなにかんたんではありません。

①ショック期→⑤受容まで、スムーズには行きません、①~⑤の過程を繰り返していきます。

障害のある生活を経験していない方のほうがほとんどで、気持ちをわかろうにも、いまいち…と思っていた方は、「失恋したとき」に置き換えれば、私たちにも身近に感じられませんか?

障害受容に影響を及ぼす要因

障害受容に影響を及ぼす要因には、

・障害発生年齢
・障害前の性格
・社会的環境
・時間的経過
・価値観
・人生観

など、さまざまな要因が相互に関連しています。
そのため、必ずしも障害の程度とは一致しません。

上田敏による5つの心理過程

介護福祉士国家試験 第31回
障害の理解

問題 94 上田敏によるの 5 つの心理過程のうち,最初の段階として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 受容期

2 否定期

3 ショック期

4 混乱期

5 解決への努力期



解答… 3 ショック期

上田敏の5つの心理過程

上田敏

上田敏は日本のリハビリテーション医学の医学者です。

『「障害」をつくっているのは、社会であり、環境であり、技術であると。その他、比較の対象とされることあるいは告げるものとしての他者の存在、さらには「障害」の構造と関連づけて「障害」の外在性、内在性、全体性という面に言及している。』

上田敏さんのお名前がでてきましたので、「?」となってしまった方もいらっしゃるでしょう?
というか、私です。
ちょっと言葉も違うし、「何か違うのかも」と思いきや、同じことです。

障害受容の過程と上田敏の心理過程
障害受容過程上田敏の心理過程
ショック期 ショック期
回復への期待期 否認
混乱と苦悩の時期 混乱
適応への努力期 解決への努力
適応期 受容

障害受容過程はすなわち、上田敏の心理過程である。と言えるます。

第25回でも「障害受容」の言葉は出てきますが、障害受容の過程を聞かれるものとは違います。

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介護福祉士国家試験 第25回
障害の理解

問題94 障害受容の過程にみられる「抑圧」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。


1 . 認めたくない欲求、不安や苦痛を意識下にとどめる。

2 . 障害を認めず、元に戻ると信じている。

3 . 子どものように甘えたり、すぐに泣いたりする。

4 . 自分の立場を正当化し、失敗感や劣等感から逃れようとする。

5 . 周囲の手助けを拒否して、自分を強くみせようとする。



解答… 1 . 認めたくない欲求、不安や苦痛を意識下にとどめる。

お気づきかとは思いますが、問われていることは適応規制についてです。

改めて、表で確認しておきましょう。

適応規制説明
抑圧自分では認めたくないような欲求や衝動を、意識的に上らせないようにする。
合理化(正当化)都合のよい言い訳で、自分の失敗や欠点を正当化する。
同一視対象者の望ましい特徴を、まるで自分のもののようにみなし、同じ髪型にするなど、同じように行動して満足を得る。
投影自分では認めがたい弱点などを他人に見出し、非難することで不安を解消する。
自分の認めたくない衝動や感情を相手に押し付ける。
反動形成抑圧された欲望や願望とは正反対の行動、態度をとる。
逃避不安や緊張をもたらす状況から逃げて、自分を守ろうとする。
置き換え八つ当たり。
ある対象者への感情を別の対象者に向けて表現する。
補償他の面で人より優れた成績をとることで、自分の弱点や、劣等感を補おうとする。
退行守ってほしい、愛されたいという欲求から、今よりも未熟な段階に戻る。
昇華直ちに実現できない欲求を、価値ある行為に置き換えようとする。

【適応機制】10個の種類。多いけど、意外とかんたん|介護福祉士国家試験対策「こころとからだのしくみ」より抜粋

その他

喪失体験

家族や友人の死、大切なものの喪失により

・事実を受け入れられない
・罪悪感
・怒り
・見捨てられ感

などの悲嘆反応が生まれる。

障害の過大視

障害を実際以上に大きく受け止めてしまうこと。

価値転換の理論

・価値の範囲の拡大
・障害の与える影響の制限
・外観より、内面的価値を重視
・比較価値から、資産価値への転換

などを行い、障害の受容を促す

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記事の最後に

障害のある方の心理過程は私たちには、かんたんには解りません。が、自分のことに置き換えてみると、少しは距離が近くなるのではないかと思います。

障害と失恋では大きな差があることは解っていますが、少しでも、気持ちがわかるようになって欲しいと思い失恋にたとえました。

最後に、先ほど挑戦していただいた問題に改めてとりかかってみましょう。

介護福祉士国家試験 第29回
障害の理解

問題 92 障害受容過程の「ショック期」に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。


1 現実を実感することが難しい。

2 抑うつ反応を示す。

3 自らの努力が必要だと気づく。

4 他人に感情をぶつける。

5 障害を受け止めることができる。



解答… 1 現実を実感することが難しい。

介護福祉士国家試験 第31回
障害の理解

問題 94 上田敏によるの 5 つの心理過程のうち,最初の段階として,正しいものを 1 つ選びなさい。

1 受容期

2 否定期

3 ショック期

4 混乱期

5 解決への努力期



解答… 3 ショック期

介護福祉士国家試験 第25回
障害の理解

問題94 障害受容の過程にみられる「抑圧」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。


1 . 認めたくない欲求、不安や苦痛を意識下にとどめる。

2 . 障害を認めず、元に戻ると信じている。

3 . 子どものように甘えたり、すぐに泣いたりする。

4 . 自分の立場を正当化し、失敗感や劣等感から逃れようとする。

5 . 周囲の手助けを拒否して、自分を強くみせようとする。



解答… 1 . 認めたくない欲求、不安や苦痛を意識下にとどめる。

おすすめテキスト

法改正の部分は正直、独自に調べるのは難しい。
解りやすく、学びやすくしてくれています。

成美堂出版の回し者ではないのですが、本のタイトルで手に取るものが、たまたま成美堂出版の本で、うちには何冊もの成美堂さんがあります。

ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)

問題集や、過去問、やるときに、びしっとまとまってますし、オールカラーで、まあ、大きいですけど、その分見やすいので、参考書というか、図鑑みたいな感じですね。一冊あると便利です。
1~2年前の中古でも全然いいと思います。

みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。

介護福祉士 華珠, プロフィール

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