【諸外国の社会保障制度発達の歴史】介護福祉士国家試験対策かんたんまとめ「人間と社会」

世界の社会保障 歴史

今回は諸外国の社会保障制度発達の歴史を簡単にご説明します。

ナショナルミニマム

  • 国家(政府)が国民すべてに対して保障する最低限度の生活水準のこと。
  • 1897年、イギリス(英国)
    『産業民主制論』ウェッブ夫妻
    初めてナショナルミニマムの概念を提唱。
  • 生存権概念の先駆
  • 日本では、日本国憲法第25条に「生存権」保障として規定されています

日本国憲法第25条

すべて国民は健康文化的最低限度の生活を営む権利を有する。

国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

ワイマール憲法

  • 1919年、ドイツ
    世界で初めて生存権を規定した憲法
  • ワイマール憲法第151条
    「経済生活の秩序は、すべての者に人間たるに値する生活を保障する目的をもつ正義の原則に適合しなければならない」

世界恐慌

  • 1929年、アメリカ他
    ニューヨークでの株価大暴落を皮切りに、世界的規模で経済に影響を与えた金融恐慌
    (*恐慌… 企業の倒産や失業などが大規模に起きること )
  • 1935年、アメリカ
    社会保障法が制定

ベヴァリッジ報告

  • 1942年、イギリス
  • 第2次世界大戦後のイギリスにおける「揺籃から墓場まで」といわれる社会保障制度の土台を築く。
  • 正式名称は「社会保険と関連サービス」

第27回 (平成26年) 介護福祉士過去問題 社会の理解

国家が国民に保障する最低限度の生活水準を表す用語として,正しいものを1 つ選びなさい。 

  1. リハビリテーション
  2. エンパワメントアプローチ(empowerment approach)
  3. ナショナルミニマム(national minimum)
  4. ソーシャルインクルージョン(social inclusion)
  5. ウェルビーイング(well-being)

第24回 介護福祉士国家試験過去問題 社会の理解

今日の福祉の理念に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。


 1 . ナショナルミニマムは、障害者の生活や行動の妨げとなる物理的な障壁を取り除き、行動の自由を確保するものである 

2 . リハビリテーションは、生物的な性差ではなく、社会的・文化的につくられた性差をいう 

3 . ユニバーサルデザインは、すべての国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障しようとするものである

 4 . アドボカシーは、全人間的復権を目標として、医学、教育の分野によって構成される 

5 . ソーシャルインクルージョンは、社会的な孤立や排除の問題に取り組むことを通じて、今日的な「つながり」の再構築を目指している

解答…5

プラス問題

〇×で答えてください。

ドイツのワイマール憲法(1919年)は、世界で初めて生存権(社会権)明記した憲法である。

解答…〇

みなさん、おつかれさまでした。
今回はこの辺で。
では、また。

介護福祉士 華珠, プロフィール

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