認知症サポーター養成講座③ 【認知症のサイン・治療・予防】

認知症サポーター養成講座

認知症のサイン・治療・予防

目次

  • 認知症のサイン
    認知症に気付く為の目安
  • MCI(軽度認知障害)
    MCI(軽度認知障害)とは?
    MCIの4つの特徴
  • 治療方法は?
    中核症状への対策
    周辺症状への対策
  • 早期発見・早期治療
  • 認知症の予防
  • 記事の最後に(まとめ)

認知症のサイン

認知症のサイン
toraemonさんによる無料写真ACからの写真 
  • 憂うつ
  • 外出をいやがる
  • 気力がなくなった
  • 被害妄想がある
  • 話が通じなくなった
  • 外出すると迷子になる
  • お金の勘定ができなくなった

などのサインが出てきできます。

認知症に気付く為の目安

  • もの忘れの為に
    日常生活に支障をきたしているか?

    「仕事の約束や毎日通っている道で迷う」
  • 本人が忘れっぽくなったことを
    自覚しているか?

    「もの忘れをしていることに気づかず、話の中でつじつまを合わせようとする」
  • もの忘れの範囲は全体か?
    「経験全体を忘れる」

サインを見逃さず、専門機関に相談しましょう。相談のタイミングは早いほうがいいです。

MCI(軽度認知障害)

MCI(軽度認知障害) 認知症予備軍 認知症入り口
OhisummerさんによるイラストACからのイラスト 

MCI(軽度認知障害)とは?

MCI(軽度認知障害)とは、軽度の認知障害が認められ、正常とも言い切れない段階。
認知症の予備軍(入り口)で、そのままにすると 年間1割以上の方が認知症に進行していきます。

認知症のサインまではいかなくても、少しでも正常のもの忘れが強いと感じたら可能性を考えましょう。

MCIの4つの特徴

・ほかの同年代の人に比べて
 もの忘れの程度が強いと感じる。

・もの忘れが多いという自覚がある。

・日常生活に、それほど
 大きな支障はきたしていない

・もの忘れがなくても
 認知機能の障害が1つある

認知機能障害については、認知症サポーター養成講座②でご説明しております。

この段階で治療を開始すれば、認知症になることを防ぐことも将来的に可能になると考えられます。

そのため、認知症に限らず、他の病気でもそうですが、早期発見・早期治療が重要になります。

繰り返しますが、 そのままにすると認知症に進行していきます。

治療方法は?

認知症 治療
Shrimpgraphicさんによる無料イラストACからのイラスト 

治療

認知症を完全に治す治療法はまだありません

治療目的は、「できるだけ症状を軽くして進行の速度を遅らせること」です。

中核症状への対策

中核症状に対しては、一時的ではありますが、効果のある薬があります。
遅らせる効果があるので、症状が軽いうちに服薬を行えば、軽い段階で抑えられます。

周辺症状への対策

まずは薬に頼らず
ストレスとなる状況などの環境整備
運動や回想法などの認知機能訓練
などから行います。

周辺症状は、環境の要因で起こることが多い。そのため、環境を整えることで、落ち着かれる可能性が高い。

ただし、急な環境変化は症状を悪化させる可能性が高いので注意が必要です。

また、周辺症状に使われていた薬の中には、認知症の症状をかえって悪化させるものがあるので、薬物療法には慎重を要します。

早期発見・早期治療

アルツハイマー病は脳内に「アミロイドβ」という物質が蓄積して、それが神経細胞の変性に関係すると考えられています。

今後、「アミロイドβ」という物質が蓄積しないような薬が開発されれば、認知症の進行が完全に止まる可能性もありますが

細胞は一度変性し、消失してしまうと、再生しないので、いずれにしても早期発見、早期治療が、重要となってきます。

認知症の予防

認知症の予防 = 認知症発症のリスクを少なくすることです。

予防に効果がある生活環境をとりいれ、高血圧や糖尿病、高脂血症などを治療することや、

・規則正しい生活
・食事
・運動
・口腔ケア
(歯磨きだけでなく、義歯があっているか?も重要です)

などをしっかり行うこと。

また、他者との交流など、刺激のある生活を心がけること。
他者との交流は、特に効果が高いといわれています。

格安ドメイン取得サービス─ムームードメイン─

記事の最後に(まとめ)

クッキーさんによる写真ACからの写真 

認知症に気付く為の目安があり、いくつかの認知症のサインを見逃さず、専門機関に早期に相談が必要です。

MCI(軽度認知障害)は軽度の認知障害が認められる認知症の予備軍で、そのままにすると認知症に進行していきます。

認知症の根本的な治療は現段階ではありませんが、世界中の研究者が開発に向け奮闘していますので、今後、開発される可能性は充分にあります。

しかし、一旦消失してしまった細胞は元にはもどらないので、規則正しい生活、食事、運動、口腔ケアなどに気をつけ、認知機能訓練をしていく必要があります。

消失した細胞は元には戻りませんが、刺激や訓練により、新しい細胞が生まれる可能性があるという話もありますので、日常的に意識をして頭を使っていくことは有用だといえます。

特に他者とのコミュニケーションは効果が高いので、積極的な交流が必要です。

いずれにおいても
「なんか様子がちがうな?」
「なんか変わったようなきがするな?」

と我々周囲の人間が気付いてあげることがとても重要なんじゃないかな?と、私は思います。

みなさんはどう思われますか?

参考ページ
厚生労働省HP 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス



みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。

介護福祉士 華珠, プロフィール

スポンサーAD
【早い者勝ち!】 あなたのお名前、残ってる?

【簡単】美容室・エステのホームページならグーペ!【安い】

家づくりで損しないために【持ち家計画】

【WOMORE(ウーモア)】

【りらくる】

初心者でもプロ並みの動画制作ができちゃう【iSofter】

マジッククリスタルは全12色

あわせて読みたい関連記事


【認知症の理解】介護福祉士国家試験対策かんたんまとめ 「こころとからだのしくみ」

認知症の理解について「かんたんまとめ」を行いました。

  1. 新オレンジプラン
  2. 認知症サポーター
  3. 行動・心理症状

についてはよく出ますので、押さえておきましょう。

目次
〇認知症高齢者の現状と今後、
認知症の原因となる主な病気と症状、特徴
・認知症とは?
・認知症施策推進総合戦略
(新オレンジプラン)
・認知症の原因となる
主な病気の症状ってどんなの?
・認知症の人の特徴的な心理・行動
・記事の最後に
*各項目の間に介護福祉士国家試験過去問題を入れています。参考にしてください。

認知症高齢者の現状と今後、認知症の原因となる主な病気と症状、特徴

認知症とは?

認知症とは、脳そのものの病変によって、障害をを起こしている脳器質性精神障害のひとつ。

記憶、思考、検討識、理解、計算、学習、言語、判断など、多数の高次脳機能障害からなる症候群。

精神科医療の対象。

認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)

認知症サポーターについての〇×問題

  1. 認知症の人やその家族を見守り、支援する
  2. 10万人を目標に設定されている
  3. 認知症介護実践者など養成事業の一環である
  4. 認知症ケア専門の介護福祉職である
  5. 国が実施主体となって養成講座をしている
  6. 認知症サポーターは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、認知症の人を支援する

解答

  1. ×2020年までに1200万人を目標にしている
  2. ×「認知症サポーターキャラバン事業」
  3. ×対象者は、住民、職域、学生など
  4. × 実施主体は都道府県、市町村、職域団体等

歴史

発表年名称
2012年
(平成24年)
認知症施策推進5か年計画
「オレンジプラン」
2015年
(平成27年)
認知症施策推進総合戦略
「新オレンジプラン」

七つの柱

  1. 認知症への理解を深めるための普及・啓発推進
  2. 認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供
  3. 若年性認知症施策の強化
  4. 認知症の人の介護者への支援
  5. 認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
  6. 認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の推進
  7. 認知症の人やその家族の視点の重視
グーペ】素敵なお店のホームページを作れます【低コストでホームページ作成】

主な施策

1.認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進

きのこさんによるイラストACからのイラスト 

  • 認知症サポーター
  • 認知症を正しく理解し、認知症の人や、その家族をあたたかく見守り支える応援者
  • 2020年までに1200万人を目標にしている
  • 実施主体は都道府県、市町村、職域団体
  • 認知症サポーターキャラバン事業」における認知症サポーター養成講座を受講・終了した者。
  • 介護関連の資格を持っている必要がない。小・中学生でもなることができる。
  • 認知症サポーターの証として、受講・修了者には「オレンジリング」を持つことができる。
厚生労働省HP「認知症サポーターとは」、認知症サポーターについて[PDF形式:102KB]より

2.認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供

  • かかりつけ医の認知症対応力向上研修・認知症サポート医の養成研修
  • 歯科医師・薬剤師の認知症対応力向上研修
  • 認知症疾患医療センター
  • 認知症初期集中支援チーム
  • 病院勤務の医療従事者向け認知症対応力向上研修・看護職員認知症対応力向上研修
  • BPSDガイドライン
  • 認知症介護実践者研修等
  • 認知症地域支援推進員
  • 認知症ケアパス

認知症の容態に応じた適切なサービスの流れ。
いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受ければよいのか、これらの流れをあわかじめ標準的に示したもの。

3.若年性認知症施策の強化

  • 若年性認知症コーディネーター
  • 全国若年性認知症コールセンター
  • 若年性認知症ハンドブック/ガイドブック

4.認知症の人の介護者への支援

  • 認知症カフェ

認知症の人や、その家族を支援するため、認知症の人と、その家族、地域住民、専門職、誰もが参加でき、集う場の事。

5.認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進

  • 地域の見守り体制整備など

6.認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の推進

  • 認知症をきたす疾患それぞれの病態解明や行動・心理症状(BPSD)を起こすメカニズムの解明を通じて、認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発の推進を図る。

7.認知症の人やその家族の視点の重視

  • 認知症の人やその家族の参画など、認知症の人やその家族の視点を重視した取組を進める。

認知症の原因となる主な病気の症状ってどんなの?

介護福祉士国家試験問題で出てくるのはアルツハイマー型と、血管性認知症だけではありません。レビー小体型認知症についてもよく出てきますので、押さえておきましょう。

介護福祉士国家試験過去問題に挑戦

第29回 「認知症の理解」より

問題 80 軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)に認められる症状や日常生活上の障害として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。


1 小刻み歩行

2 嚥下(えんげ)障害(しょうがい)

3 尿失禁

4 炊事の自立困難

5 入浴の自立困難

解答・・・4
判断力の低下に伴い、炊事の際に食材の選択など手順がうまくいかなくなり、炊事の困難が起きる。

問題 81 血管性認知症(vascular dementia)の症状や特徴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 男性と比較して女性に多く認められる。

2 ゆっくりと少しずつ進行する。

3 人格変化を認めることが多い。

4 初期にめまいを自覚することがある。

5 85歳以上で多く認められる。

解答・・・・・・4
血管性認知症は、脳の血管障害によるものであるため、初期の段階でめまいやふらつきなどを自覚することがある。

アルツハイマー型認知症と血管性認知症

アルツハイマー型認知症

好発年齢70歳以降(女性に多い)
原因不明
CTスキャン萎縮が見られる
(脳室拡大、脳溝拡大
経過ゆっくりと悪化
人格ゆっくりと崩壊する
認知症全般的な認知症

血管性認知症

好発年齢50歳以降
原因脳梗塞、脳出血後に発生
CTスキャン病巣が黒く写る
(病巣…X線の低吸収域)
経過徐々に悪化
人格維持
認知症まだら認知症、抑うつ、感情失禁
比較的男性に多い

その他の認知症

認知症主な症状
レビー小体型認知症運動機能障害
(パーキンソン症状)
幻視
前頭側頭型認知症
(ピック病)
人格変化
見当識は維持
クロイツフェルト・
ヤコブ病
運動失調
急速に症状が進行

認知症の人の特徴的な心理・行動

毎年出題されているところです。
「中核症状」「認知症の行動・心理症状(周辺症状/BPSD)」について理解しておきましょう。

介護福祉士国家試験過去問題

第31回「認知症の理解」より

問題84
認知症(dementia)の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPCD)の組み合わせとして、適切なものを1つ選びなさい。


1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)―― 幻視

2 血管性認知症(vascular dementia) ――――――――――――― 抑うつ

3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies) ―――――― 人格変化

4 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia) ―――――――― もの取られ妄想

5 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)――― 徘徊


解答:2

中核症状と認知症の行動・心理症状(周辺症状/BPSD)

ぶんこさんによるイラストACからのイラスト 

中核症状

記憶障害体験したことの全体を忘れる
見当識障害時間、場所、人が
わからなくなる
理解・判断力
の障害
手順が目に見えないものが
使えなくなる
実行機能障害計画を立て段取りをすることが
できなくなる

認知症の行動・心理症状(周辺症状/BPSD)

せん妄意識混濁のこと
認知症では夜間に起こることが多い
睡眠障害
幻覚物盗られ妄想など
感情失禁些細な事で喜んだり、怒ったりする
ここでの失禁は
「尿失禁」ではなく「泣くこと」
徘徊
その他
火の不始末、不潔行為、攻撃的な行動など

記事の最後に

「認知症の理解」に関しては、過去問題が多く、抜粋に困りました。
過去3年分くらいの問題をやって欲しいと思います。できることなら、過去5年分やってみると、傾向がわかると思います。
さっきと問われていることが同じだなとか、あります。

さらには新しい角度の問題などもあり、今後行為傾向で出るかな?とかも考えられると思います。

たとえば、認知症の薬の事や、若年性認知症、表を使った問題などです。

厚生労働省のHPがいちばん参考になってきます。
中身が固くて読みずらいかと思いますが、概要だけでも拾っておくことをおすすめします。

また、HPみても良くわからないという方がいましたら、ご質問いただければと思います。

私はあまり勉強ができるほうではないので、すべてにお答えできるかわかりませんが、頭悪いなりに理解して、噛み砕いてご説明させていただきます。

おすすめ書籍紹介

法改正の部分は正直、独自に調べるのは難しい。
解りやすく、学びやすくしてくれています。

成美堂出版の回し者ではないのですが、本のタイトルで手に取るものが、たまたま成美堂出版の本で、うちには何冊もの成美堂さんがあります。

ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)

問題集や、過去問、やるときに、びしっとまとまってますし、オールカラーで、まあ、大きいですけど、その分見やすいので、参考書というか、図鑑みたいな感じですね。大変参考になりますので、一冊あると便利です。
1~2年前の中古でも全然いいと思います。

おつかれさまでした。

介護福祉士 華珠, プロフィール

あわせて読みたい関連記事

グーペ】素敵なお店のホームページを作れます【低コストでホームページ作成】

介護の業界に興味がある人に読んでほしい、おすすめ記事

スポンサーサーチ
【早い者勝ち!】 あなたのお名前、残ってる?

介護系の資格取得のための無料資料請求はこちらから↓

介護・福祉・医療の資格を取るなら『シカトル』 介護職員初任者研修 介護職員実務者研修 介護福祉士 ケアマネージャー

スポンサーAD

【簡単】美容室・エステのホームページならグーペ!【安い】

【りらくる】

【ワールド・オブ・タンクス】

初心者でもプロ並みの動画制作ができちゃう【iSofter】

マジッククリスタルは全12色