認知症サポーター養成講座⑥【家族の気持ちの変化】

認知症サポーター養成講座

認知症の方のいる
ご家族様の気持ちの変化

認知症の方のいる、ご家族様の気持ちの変化について触れていこうと思います。
ご家族の気持ちの変化を知ることで、間違った接し方をしないように心がけることができます。
優しく見守っていただきたいと思います。

戸惑い・否定

ご家族の異常な行動に、戸惑いを覚えます。

「えっ、何してるの?」
「冗談でやってるんだよね?」

と、戸惑ったり、

「認知症のはずない。」
「昨日まで、ちゃんと話しできたのに。」
「他の病気だろうし、すぐ治るよね。」

と否定をします。

診断を受け、頭では解っていても、受け入れることができません。

他の家族に打ち明けることもできず、一人で悩んでしまいます。

認知症についての情報を集め始める時期だともいえます。

混乱・怒り・拒絶

認知症について少し理解が進むものの
どう対応していいかわからない。

「誰にも、言えない、自分で何とかしなきゃ」

「本や、セミナーに行って実践したけど、全然よくならない…」

と、知識、経験の不十分さから混乱されます。

「どうして自分がこんな思いをしなければならないの…」

認知症の方が、家族の気持ちはわからないまま
過ごされているのをみて、ご本人に対して

怒りを覚えてしまいます。

「嫌だ、違う人だ」とご本人を拒絶し

周囲で気づいた方に「だいじょうぶ?」と、手を差し伸べられても
「違う、うちは違う、ほっといて」と拒絶されます。

何をしても、どうにもうまくいかないと
追い込まれ、疲労困憊してしまう

最もつらい時期だといえます。

社会資源の活用がとても重要。

オレンジカフェや、認知症家族の会などに参加して、自分だけがつらい思いをしているんじゃないんだ

と気づいていただき、心にゆとりができるよう

周囲の協力が必要です。

割り切り・あきらめ

認知症のトラブルに怒ったり、イライラしても仕方ないと割り切れるようになります。

「根本的な治療はない、進行していくものなんだ、認知症とうまく付き合っていくしかないんだろうな…」と。

「他のお家でも、こんなに苦労しているのかな?」とか
「認知症がなかったら、今、自分は何をやっていたんだろうな」とか

他の方や、過去の生活との比較もしてしまいますが、

そうして、少しずつ、
認知症を受け入れる時期だともいえます。

受容

認知症に対する理解が深まり、
認知症になった家族を

ありのままで、受け入れられるようになります。

認知症になっても、家族であることは変わりません。

認知症になっても、泣いたり、笑ったりします。

自分の家族は、感情豊かに、生きているんだな

って、

育ててくれた
いつも味方だった
いつも優しかった
いつも厳しかった

いつでも自分の為ならと、守ってくれた

「今度は、私が返していくんだ!」

と、感じて、前向きになります。

ステップの繰り返し

家族の気持ちの変化

そのまま、順番にステップ1~4に進むわけではありません。ステップ1から2になり、また、1に戻る。
ステップ4から、また1に戻る。
同じステップから進めない。

など、いろんなステップを行き来し、でも、少しずつ、受容をしていくことができます。

ゆっくり、一緒に生きていくことを感じていけるようになります。

記事の最後に

地域の目として

地域の方の目としては、ご家族がいろんな悩みを抱えていることをわかっていただければと思います。

悩んで苦しんでいて、いつもと違うご様子がみられるかもしれません。

そんなとき、「何あの人?」と思わず、気持ちを理解して、見守っていただきたいのです。

「追い込まれて、感情の表現がうまくできていないのかもしれない」とわかっていただきたいのです。

特別何かしていただくことはないですが、

「最近どう?」
「たまには、一緒にご飯でもいく?」
「何か困ったことがあったら、話しくらい聞くよ」

みたいな声をかけてくれるだけでも
ありがたいです。

状況によっては「ごめん、それどころじゃない」といわれるかもしれません。
でも、いつか、ふとした瞬間に救いになることだってあります。

地域全体で、見守る。

そんな街づくりをしていきたいと私は考えます。

ちなみに、私は今

千葉県 千葉市 稲毛区

にいます。

共感していただいた方
ご協力いただける方
実際、困っていて相談したい方

いらっしゃいましら、コメントなどいただけると、ありがたいです。

介護士として

ご家族様の気持ちを理解、共感し、
我々が、ご家族様を受容して差し上げる必要があります。

認知症はパターンはあるけど、当てはまらないことのほうが多く、千差万別。
ベテランの介護士でも、一人じゃどうしようもできないものです。

一緒に考えていきましょう。

と『一緒に考える』を伝えることで、
「一人で悩まなくていい」ことと、
「他人に丸投げしていない」こと
「肩肘の力抜いてもらう」ことを
わかっていただければと思います。

誰かに託すは、見放したと思い、自責の念に駆られることもあるでしょう。

だから、一緒に考えるは大事なんです。

「プロなんだから、あんたたちでどうにかしろよ、金払ってるんだから」といわれる方もいます。

「わかりました」と引き下がるのは違います。

ご家族様に見せる笑顔とか、家族のためにという、気持ちとか、 我々、介護士がどんなにがんばったって、 引き出せるもんじゃない。

家族の顔を見たいし、家族の言葉が声が聞きたいし、そもそも、ホントは一緒でないといけないんです。

でも、そのご家族間に、何か事情があるのかもしれません、そのときは、一旦引き下がります。

一旦ね。

少しずつ、時間をかけて、距離を近づけるよう、私たちは、多職種と連携し、取り組んでいく。

言うのは簡単なんですけどね、思い通りにならいないし、想いはあるのに、自分自身が思うように動けないそんなこともある。

やっぱり、自分ひとりでは、難しい。
みんなに協力してもらうことが重要です。

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