領域:人間と社会 科目:介護の基本(介護福祉士国家試験のポイント学習)

介護福祉士とは登録を受け、介護福祉士の名称を用いて専門的知識および、技術を持って身体上、精神上の障害、日常生活を営むのに支障があるものに対して心身の状況に応じた介護を行う。本人や介護者に対して介護に関する指導も行う。
手続き
試験に合格し、登録が必要。登録は厚生労働大臣が指定する指定登録機関。
更新
更新は必要なし。(介護支援専門員は5年ごとに更新が必要。)
独占
名称独占… 資格がなくてもその業務に従事する事はできるが、資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができる。資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない 。
*業務独占ではない( その業務は資格をもった人のみにしか行えない)…医師、看護師など。
主治医の規定
なし。精神保健福祉士は主治医の指導に従う。
義務・罰則
①信用失墜行為の禁止
「介護福祉士の信用を傷つける行為をしてはならない」と規定されています。 この規定に違反した場合、「登録の取り消しまたは期間を定めて介護福祉士の名称の使用の停止を命ずることができる」。
②秘密保持義務
「正当な理由なく、その業務に関して知りえた人の秘密を漏らしてはならない」これは、介護福祉士でなくなった後も同様です。 この規定に違反した場合、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられます。 また、「登録の取り消しまたは期間を定めて介護福祉士の名称の使用の停止を命ずることができる。」
③名称の使用制限
介護福祉士でない者は、介護福祉士という名称を用いてはならない(名称独占)。 介護福祉士の名称の使用の禁止を命ぜられた期間中に、介護福祉士の名称を使用した場合、30万円以下の罰金に処せられる。
④サービス提供者との連携
「その担当する者に、認知症であること等の心身の状況その他の状況に応じて、福祉サービス及びこれに関連する保健医療サービスその他のサービスが総合的かつ適切に提供されるよう、福祉サービスを提供する者等との連携を保たなければならない。」と規定されている。罰則はなし。
⑤誠実義務
「個人の尊厳を保持し、その有する能力及び適性に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない。」と規定されている。 罰則はなし。
⑥資質向上の責務
「介護を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため、介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない。」と規定されている。 罰則はなし。
⑦喀痰吸引等業務の登録
「診療の補助として喀痰吸引等を行うことを業とすることができる 。 喀痰吸引等業務(介護福祉士が行うものに限る。)を行おうとする者は、その事業所ごとに、その所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。 」 30万円以下の罰金に処せられる。
欠格事由
以下の者はたとえ試験に合格しても登録が受けられない。
- 成年被後見人・被保佐人
- 社会福祉関係の法律違反による刑の執行後2年を経過しない者
- 禁錮以上の刑の執行後2年を経過しない者
- 登録を取り消されてから2年を経過しない者
*欠格事由で出てくる年数はすべて2年
成年被後見人・被保佐人については成年後見制度の項目で詳しく説明しますが、少し触れておきます。
成年被後見人
認知症や知的障害等の精神上の疾患により判断能力がほとんどない状態で、日常の買い物も自分ではできない程度の状態で、 家庭裁判所から 成年後見開始の審判を受けた者
被保佐人
精神上の障害により、判断能力が著しく不十分な状態で、日常の買い物程度は一人でできるが、不動産売買など法律で定めた一定の重要な行為は困難であるとして、家庭裁判所から保佐開始の審判を受けた者
被とついているのが、制度を受けるご本人であることを覚えておいたほうがいいと思います。法に関する項目はほんとに混乱しますね…
過去問題 介護福祉士国家試験第27回問題
介護福祉士に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- 介護福祉士の資格は,業務独占の資格である。
- 介護福祉士の資格は,更新制である。
- 介護福祉士になるには,都道府県知事に申請し登録しなければならない。
- 介護福祉士は,介護等に関する知識や技能の向上に努めなければならない。
- 刑事罰に処せられた者は,どのような場合も介護福祉士になれない。
解答…4
- 業務独占ではなく、名称独占。
- 更新性ではない。
- 都道府県ではなく、厚生労働大臣が指定する登録機関。(申請、登録に関しては、他の法律と混同しやすいので、注意してください)
- 資質向上の責務の事なので〇
- 刑の執行が終わってから2年経過すれば介護福祉士になれる。
上記の業務規定、罰則が頭に入っていれば解ける問題です。3番で一瞬迷いそうですが、4番が明らかに正解ですよね。


記事の最後に
法関係はさらに複雑になってくるので、問題を解く際に必ず頭を悩ませると思います。間違えるのは当然のことと思って、繰り返し解いていきましょう。
おすすめ書籍紹介
法改正の部分は正直、独自に調べるのは難しい。
解りやすく、学びやすくしてくれています。
成美堂出版の回し者ではないのですが、本のタイトルで手に取るものが、たまたま成美堂出版の本で、うちには何冊もの成美堂さんがあります。
ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)
問題集や、過去問、やるときに、びしっとまとまってますし、オールカラーで、まあ、大きいですけど、その分見やすいので、参考書というか、図鑑みたいな感じですね。一冊あると便利です。
1~2年前の中古でも全然いいと思います。
皆さん、お疲れ様でした。ではまた。
介護の基本、社会の理解でよく出る問題
は下記リンクにて確認できます。
福祉三法、福祉六法
介護福祉網領
介護福祉士
平均寿命
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