介護福祉士国家試験に出る、障害福祉サービス【介護給付】についてかんたんにまとめました。
- 領域
人間と社会 - 科目
社会の理解 - 大項目
障害者自立支援制度 - 中項目
障害者自立支援制度のしくみの基礎的理解 - 小項目
障害福祉サービスの種類・内容
第31回 | 問題92 |
第29回 | 問題13 問題122 問題124 |
第28回 | 問題96 問題109 |
第27回 | 問題95 問題119 |
第26回 | 問題110 |
第25回 | 問題120 |
障害者福祉サービスについての問題は、ほぼ毎年出題されています。必ず、押さえておきましょう。
社会の理解よりも、障害の理解、総合問題でよく問われています。というか、社会の理解ではあまり出ていないです。
今回は介護給付についてかんたんにまとめました。
なかなか混乱しやすいところですが、集中してできるので、自信がつきますよ。
介護給付区分表
利用者宅を訪問するサービス
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
①居宅介護 | 自宅での介護、家事支援 (通院介助含む) | 区分1以上 |
②行動援護 | 知的・精神障害 常時介護が必要 外出支援 | 区分3以上 |
③同行援護 | 視覚障害者 移動に必要な情報提供 外出時に必要な援護 | 区分なし |
④重度訪問介護 | 重度の肢体不自由者 知的・精神障害 常時介護が必要 自宅での介護 外出時の移動支援 | 区分4以上 |
⑤重度障害者等包括支援 | 介護の必要が著しく高い 複数のサービスを包括的に行う | 区分6以上 |
入所施設のサービス
障害者総合支援法では、入所施設のサービスを
昼のサービス+夜のサービス
の組み合わせで利用できます。
主に日中に利用するサービス
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
⑥生活介護 | 常時介護が必要 主に昼間 施設など 介護や、創作・生産活動を提供 | 区分3以上 |
⑦療養介護 | 医療的ケア 常時介護が必要 主に昼間 医療機関 機能訓練 療養上の管理 看護 | 区分5以上 |
短期入所サービス
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
⑧短期入所 | 介護者が疾病などの場合 短期間 障害者支援施設などで介護を行う | 区分1以上 |
主に夜間利用するサービス
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
⑨施設入所支援 | 障害者支援施設に入所 主に夜間 介護などを行う | 区分4以上 |
表と見比べて、介護福祉士国家試験の過去問題を解いてみましょう。

介護福祉士国家試験 第28回
障害の理解
問題96 Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害(障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。
母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。
1 行動援護
2 同行援護
3 生活介護
4 療養介護
5 自立訓練
解答…1 行動援護
ポイント
- 自宅で暮らしている
- 母親の世話を受けている
- 病院に通院
- 重度の知的障害
- 同行援護は視覚障害者に対するサービス
- 生活・療養介護は施設などでのサービス
- 自立のための訓練を行っていない
介護福祉士国家試験 第28回
総合問題
〔事 例〕L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。現在は、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学校6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。
問題120 L君が地域のプールに行く場合、障害者自立支援法に基づくサービスで活用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 自立訓練
2 同行援護
3 重度障害者等包括支援
4 行動援護
5 コミュニケーション支援
解答…4 行動援護
ポイント
- アスペルガー症候群
知的・精神障害 - 地域のプールに行く場合
外出支援 - 家では
自宅で生活をされ、家族が生活の支援をしている。
- 同行援護は視覚障害者に対するサービス
- 自立のための訓練を行っていない
- 問われているのは地域のプールに行く場合に利用できるサービス
- 重度障害者等包括支援を利用できるのは障害区分6以上で、介護の程度が著しく高く、複数のサービスが必要な方
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
①居宅介護 | 自宅での介護、家事支援 (通院介助含む) | 区分1以上 |
②行動援護 | 知的・精神障害 常時介護が必要 外出支援 | 区分3以上 |
③同行援護 | 視覚障害者 移動に必要な情報提供 外出時に必要な援護 | 区分なし |
④重度訪問介護 | 重度の肢体不自由者 知的・精神障害 常時介護が必要 自宅での介護 外出時の移動支援 | 区分4以上 |
⑤重度障害者等包括支援 | 介護の必要が著しく高い 複数のサービスを包括的に行う | 区分6以上 |


介護福祉士国家試験 第27回
(総合問題4)
〔事例〕Lさん(45歳、男性)は30歳の頃ころ、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると、誰だれかが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
問題119 Lさんは移動のときに見守りが必要である。Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居宅介護
2 同行援護
3 生活介護
4 自立訓練
5 療養介護
解答…1 居宅介護
ポイント
- アパートの一室を借りて住んでいる
自宅で生活 - 精神状態が悪くなると
状態がいいときは介護を必要としない - 通院に付き添う
この場合、選択肢の中に行動援護がないので迷わないですが、もしあったらと考えませんか?
行動援護に関しては、常時介護必要な方であって、この方は、常時ではないので、居宅介護でいいのではないかと思います。
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
①居宅介護 | 自宅での介護、家事支援 (通院介助含む) | 区分1以上 |
②行動援護 | 知的・精神障害 常時介護が必要 外出支援 | 区分3以上 |
③同行援護 | 視覚障害者 移動に必要な情報提供 外出時に必要な援護 | 区分なし |
④重度訪問介護 | 重度の肢体不自由者 知的・精神障害 行動上著しい困難を有する 常時介護が必要 自宅での介護 外出時の移動支援 | 区分4以上 |
⑤重度障害者等包括支援 | 介護の必要が著しく高い 複数のサービスを包括的に行う | 区分6以上 |
介護福祉士国家試験 第29回
(総合問題3)
(総合問題 3 ) 次の事例を読んで,問題 120 から問題 122 までについて答えなさい。 〔事 例〕 Lさん(25 歳,男性,障害支援区分 5 )は,大学 2 年生の時,交通事故が原因で頸髄損傷( ずいそんしょう cervical cord injury)となった。現在は毎日,居宅介護を利用しながら,母親と生活している。 Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに,多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは,移乗リフトを使用している。Lさんは,母親の腰痛が悪化していることを知っているので,母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため,介護福祉職が来たときに,リクライニング式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると,たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。 日中はマウススティックを使用して,パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週 1 回は通いたいと考えて,「長時間の外出時の移動 の介護をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。
問題 122 介護福祉職は,Lさんがパソコン教室に通うことができるように,相談支援専門員にサービス等利用計画の変更を相談したいと考えている。
Lさんが利用できるサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 同行援護
2 行動援護
3 重度訪問介護
4 自立訓練事業
5 成年後見制度利用支援事業
解答… 3 重度訪問介護
ポイント
- 居宅介護を利用しながら
居宅介護は利用されている。 - 母親と生活
自宅で生活をされている。 - 自分で体を動かすことができず
重度の肢体不自由者。
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
①居宅介護 | 自宅での介護、家事支援 (通院介助含む) | 区分1以上 |
②行動援護 | 知的・精神障害 常時介護が必要 外出支援 | 区分3以上 |
③同行援護 | 視覚障害者 移動に必要な情報提供 外出時に必要な援護 | 区分なし |
④重度訪問介護 | 重度の肢体不自由者 または、知的・精神障害 行動上著しい困難を有する 常時介護が必要 自宅での介護 外出時の移動支援 | 区分4以上 |
⑤重度障害者等包括支援 | 介護の必要が著しく高い 複数のサービスを包括的に行う | 区分6以上 |

介護福祉士国家試験 第26回
(総合問題1)
〔事例〕Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。
問題 110日中にJ さんが利用しているサービスとして、正しいものを 1つ選びなさい。
1 同行援護
2 生活介護
3 療養介護
4 居宅介護
5 短期入所
解答…2 生活介護
ポイント
- 重度、 生活全般に指示や見守りが必要
常時介護が必要 - 両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になった
短期間の入所は難しく、一時的ではない - 障害者支援施設に入所
自宅で過ごされていない - 日中
- 医療的ケアを必要としていない
- 視覚障害者ではない
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
⑥生活介護 | 常時介護が必要 主に昼間 施設など 介護や、創作・生産活動を提供 | 区分3以上 |
⑦療養介護 | 医療的ケア 常時介護が必要 主に昼間 医療機関 機能訓練 療養上の管理 看護 | 区分5以上 |
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
②行動援護 | 知的・精神障害 常時介護が必要 外出支援 | 区分3以上 |
③同行援護 | 視覚障害者 移動に必要な情報提供 外出時に必要な援護 | 区分なし |
介護福祉士国家試験 第29回
社会の理解
問題 13 Dさん(45 歳,男性)は脊髄損傷(spinal cord injury)による肢体不自由で, 身体障害者手帳 3 級を所持している。同居家族の高齢化もあり,「障害者総合支援法」に基づくサービスを利用するために認定調査を受けたところ,障害支援区分 3 と判定された。
Dさんが利用できるサービスとして,正しいものを 1 つ選びなさい。
1 療養介護
2 重度訪問介護
3 重度障害者等包括支援
4 短期入所
5 行動援護
(注) 「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援す るための法律」のことである。
解答…4 短期入所
ポイント
- 肢体不自由
知的・精神障害者ではない - 同居家族の高齢化もあり
高齢で介護が困難の表記はない - 障害支援区分 3
区分3以上のサービスは受けられない
支援区分と、状態から利用できるサービスを選択する問題ですが、消去法で、区分3以上のものは利用できないので、 1 療養介護 、2 重度訪問介護 、3 重度障害者等包括支援は消しますね。
残りは 4 短期入所 、5 行動援護。
この方は、肢体不自由の方で、知的・精神障害の表記はないので、行動援護も消します。
で、解答は 4 短期入所。
この中から選べるとしたらっていう問題ですね。
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
⑧短期入所 | 介護者が疾病などの場合 短期間 障害者支援施設などで介護を行う | 区分1以上 |
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
②行動援護 | 知的・精神障害 常時介護が必要 外出支援 | 区分3以上 |
④重度訪問介護 | 重度の肢体不自由者 または、知的・精神障害 行動上著しい困難を有する 常時介護が必要 自宅での介護 外出時の移動支援 | 区分4以上 |
⑤重度障害者等包括支援 | 介護の必要が著しく高い 複数のサービスを包括的に行う | 区分6以上 |
障害者福祉サービス名 | サービス内容 | 障害支援区分 |
⑥生活介護 | 常時介護が必要 主に昼間 施設など 介護や、創作・生産活動を提供 | 区分3以上 |
⑦療養介護 | 医療的ケア 常時介護が必要 主に昼間 医療機関 機能訓練 療養上の管理 看護 | 区分5以上 |


記事の最後に
繰り返しますが、障害福祉サービスについては、ほぼ毎年出題されます。第32回にも出てくる可能性は充分あるといえます。
行動援護、同行援護の違いについては必ず区別しておきましょう。
少なくとも、「同行=視聴覚障害」は必ず覚えましょう。
また、自立訓練というワードも多くでてきたかと思います。
自立訓練については、「訓練等給付」に区分されます。
3つだけでも覚えて欲しい。障害福祉サービス【訓練等給付】
介護福祉士国家試験対策「社会の理解」
こちらで解説しておりますので、ご参考にしていただければと思います。
改めて、介護福祉士国家試験の過去問題に挑戦しましょう。
介護福祉士国家試験 第28回
障害の理解
問題96 Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害(障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。
母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。
1 行動援護
2 同行援護
3 生活介護
4 療養介護
5 自立訓練
解答…1 行動援護
介護福祉士国家試験 第28回
総合問題
〔事 例〕L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。現在は、アスペルガー症候群(Asperger’s syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学校6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。
問題120 L君が地域のプールに行く場合、障害者自立支援法に基づくサービスで活用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 自立訓練
2 同行援護
3 重度障害者等包括支援
4 行動援護
5 コミュニケーション支援
解答…4 行動援護
介護福祉士国家試験 第27回
(総合問題4)
〔事例〕Lさん(45歳、男性)は30歳の頃ころ、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると、誰だれかが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。
問題119 Lさんは移動のときに見守りが必要である。Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居宅介護
2 同行援護
3 生活介護
4 自立訓練
5 療養介護
解答…1 居宅介護
介護福祉士国家試験 第29回
(総合問題3)
(総合問題 3 ) 次の事例を読んで,問題 120 から問題 122 までについて答えなさい。 〔事 例〕 Lさん(25 歳,男性,障害支援区分 5 )は,大学 2 年生の時,交通事故が原因で頸髄損傷( ずいそんしょう cervical cord injury)となった。現在は毎日,居宅介護を利用しながら,母親と生活している。 Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに,多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは,移乗リフトを使用している。Lさんは,母親の腰痛が悪化していることを知っているので,母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため,介護福祉職が来たときに,リクライニング式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると,たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。 日中はマウススティックを使用して,パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週 1 回は通いたいと考えて,「長時間の外出時の移動 の介護をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。
問題 122 介護福祉職は,Lさんがパソコン教室に通うことができるように,相談支援専門員にサービス等利用計画の変更を相談したいと考えている。
Lさんが利用できるサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 同行援護
2 行動援護
3 重度訪問介護
4 自立訓練事業
5 成年後見制度利用支援事業
解答… 3 重度訪問介護
介護福祉士国家試験 第26回
(総合問題1)
〔事例〕Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。
問題 110日中にJ さんが利用しているサービスとして、正しいものを 1つ選びなさい。
1 同行援護
2 生活介護
3 療養介護
4 居宅介護
5 短期入所
解答…2 生活介護
介護福祉士国家試験 第29回
社会の理解
問題 13 Dさん(45 歳,男性)は脊髄損傷(spinal cord injury)による肢体不自由で, 身体障害者手帳 3 級を所持している。同居家族の高齢化もあり,「障害者総合支援法」に基づくサービスを利用するために認定調査を受けたところ,障害支援区分 3 と判定された。
Dさんが利用できるサービスとして,正しいものを 1 つ選びなさい。
1 療養介護
2 重度訪問介護
3 重度障害者等包括支援
4 短期入所
5 行動援護
(注) 「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援す るための法律」のことである。
解答…4 短期入所


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みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
参考ページ…厚生労働省「障害福祉サービスについて」
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